診療機能紹介

このページでは、当院の診療機能をご紹介しております。ご覧になりたい機能名をクリックしていただきますと、様々な診療機能の詳しい説明をご覧になることができます。

リハビリテーション科

当院では、回復期から慢性期にかけての中枢性疾患や整形外科疾患、心臓・呼吸・代謝疾患などの内科疾患による障害を持った患者様を対象に、理学療法士5名・作業療法士2名・言語聴覚士1名の体制でリハビリテーションを提供しています。
特色としては、療養型病院でありながら地域包括ケア病床を有しているため、一人でも多くの患者様にご自宅へ帰っていただく事を目標に、各部門で協力し合っています。

また、各種勉強会等への参加を奨励しており、自己研鑽を積み専門職種としての質の向上を図っております。お一人おひとりの患者様に最良のリハビリテーションを行い、障害を持った方と共に新たな生活を考え、ご支援させて頂く良きパートナーでありたいと考えています。

理学療法とは

理学療法(Physical Therapy:一般にPTと略します)とは、けがや病気・老化現象など、さまざまな原因で身体に障害を持った方を対象に、お一人おひとりの“カラダ”の状態をみて、残された能力を最大限に引き出すことで、寝返りや起き上がり、また立つことや歩くなどといった基本動作を獲得し、実用的な日常生活を促していくことをいいます。

作業療法について

当院の作業療法では、患者様ご本人が満足できる生活の構築(再編)を目標に、基本的能力や応用的能力の向上を目的とした機能訓練だけではなく、趣味や余暇活動に繋がるアクティビティも実施しています。また患者様の状態に合わせ、活気を取り戻すことや精神の安定に重点を置き、活気が高まった良い状態や、落ち着いた状態で他の機能訓練に繋がるよう支援しています。そして、可能な限り自宅から外出するように、病棟からリハビリ室に出掛けて過ごしてもらう時間を大切にしています。


言語聴覚療法について

当院の言語聴覚療法(ST)では、大きく分けて2つの障害へのリハビリを行っています。
一つは名前の通り「言語障害」です。言語障害といっても様々で、言葉が出にくい又は意味が分かりにくい等の「失語症」や、呂律がまわりにくくなる「構音障害」、声が出しづらくなる「音声障害」等があります。呼吸・発声・発語・言語理解等々の訓練の他、コミュニケーション訓練も行います。
もう一つは「摂食・嚥下障害」です。これは脳・口・喉の病気や、認知症・老化などからおこる食事の障害で、ゴックン(嚥下)が弱くなるなどで食物や液体が肺へ入る「誤嚥」がおこりやすくなるものです。当院では、誤嚥が原因で起こる肺炎や窒息を予防するため、運動療法や食事内容の検討などを行い、さまざまな職種(医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師など)と連携して、摂食・嚥下障害に対するアプローチを行っています。摂食・嚥下障害の詳細な評価として嚥下造影検査(VF)※が実施出来ます。

※嚥下造影検査(videofluoroscopic examination of swallowing : VF)とは?
 レントゲン透視下で、造影剤入りのいろいろな模擬食品を患者様に食べていただき、口腔、咽頭、食道の動き、構造の異常、食塊の動き等を評価する検査です。